新橋・桜田公園そばに、焼き肉店「炙(あぶ)りDINNING 童虎(どうこ)」(港区新橋3 TEL 03-6809-2209)がオープンして1カ月が過ぎた。経営は、不動産業や職業訓練校の経営を行うC.I.Nine(熊本県熊本市)。
店舗面積は45.56平方メートルで、席数はカウンターを含む28席。同社社長が東京出張で馬刺しを食べた際に「味は熊本も負けていない」と感じたと共に、「馬肉を軸に熊本の料理を東京に紹介したい、と考えた」(同店マネジャーの岩木さん)ことを機に、東京進出が決まった。新橋を選んだ理由は「サラリーマンの街という点に魅力を感じたから」。
焼き肉用の肉は、馬肉とあか牛の2種類で、共に熊本から直送されたもの。あか牛は、熊本・阿蘇地方と高知県で飼育されている褐毛和種の和牛。同店で提供するのは、阿蘇のあか牛。メニューは「あか牛盛り」(3~4人前、4,200円)、「馬肉盛り」(3~4人前、4,200円)、「あか牛カルビ」(1,200円)、「あか牛ヒレ」(3,500円)、「馬バラヒモ」(980円)、「馬ホルモン」(980円)、「馬ロース」(1,200円)など12種類を用意する。
馬肉の生食メニューは、馬刺し(1,300円)、馬刺し盛り(3~4人前、2,500円)、レバ刺し(1,300円)、白馬刺し(750円)など7種類。馬肉は全て熊本にある総合食肉商社フジチク(熊本県)の肉を使う。「県内でも有名な卸の店。なかなか手に入らないレバーも定期的に卸してもらっている」(岩木さん)。
5月後半からは串焼きがメニューに加わる。約16センチメートルの鉄串に刺した肉を、自分のテーブルで焼くスタイルで、肉は牛、馬、豚を提供する。価格は肉の種類によって異なり、1本105~210円で提供する予定。「串焼きは日ごとに変わるおすすめメニュー。いろいろな部位を手ごろな価格で楽しんでほしい」と岩木さん。
フードメニューはほかに23種類。熊本の郷土料理の「一文字ぐるぐる」(450円)や「辛子レンコン」(600円)、生の馬肉を使う「桜納豆」(800円)、「桜フレークライス」(800円)、「馬ホルモン煮」(780円)、「馬汁」(450円)など。
ドリンクメニューは約50種類。生ビール(600円)、果実酒(2種、各480円)、サワー(3種、各450円)、カクテル(6種、各500円)など。メニューの半数を占めるのは焼酎で、九州の銘柄を多くそろえる。「鳥飼」(800円)、「黒霧島」(500円)、「赤霧島」(700円)、「伊佐美」(800円)、「森伊蔵」(2,000円)など。
店の看板に熊本県のゆるキャラ「くまモン」をデザインした同店。「くまモンを目印にするなど、くまモンに引かれて入っているお客さんもいる。たくさんの人の目に留まる店を作りたい」(岩木さん)。
営業時間は17時~24時。日曜・祝日定休。