新橋・桜田公園付近に、タイ(鯛)の頭と骨で取っただしをスープに使うラーメン店「真魚」(港区新橋2、TEL 03-3432-5585)がオープンして1カ月が過ぎた。場所は「酒処たかのは」跡。
店舗面積は7.5坪。席数はカウンター5席を含む17席。厨房には、同店経営者で元イタリアンシェフの加藤馨さんが立つ。
主力メニューは「辛口鯛拉麺-真魚-」(900円)。スープは、半ずんどう鍋に約10尾分のタイの頭と骨を入れて2時間煮込んだものを別のスープでのばし、豆板醤(トウバンジャン)などを加えて味を調える。麺は、同店のスープに合うよう作られた浅草開化楼の中細麺を使用。トッピングは、タイの焼き身、タケノコ、ほうれん草、ゆで卵、ネギ。残ったスープにご飯と卵を入れる「鯛麺おじや」(100円)も。
同ラーメンは、石川さんがイタリアンシェフ時代に提供していたタイの辛口スープスパゲティに着想を得た。「ラーメンで繁盛店を目指したい」と約8年かけて味を研究し、開店にこぎ着けた。
ランチ時は、辛味のない「香正油 鯛拉麺」(900円)も提供。麺の注文には「炊き込み鯛ご飯」がサービスされる。ディナータイムには「イカのハーブソテー」(630円)、「鯛のお刺身」(840円)、「棒々鶏」(630円)、「麻婆春雨」(750円)など12種類のメニューを用意する。「今後は、タイの身を使ったサイドメニューの開発にも力を入れたい」と石川さん。
客単価は、ランチ=900円、ディナー=約2,300円。客層の中心は近隣で働く20~50代の男性。「わざわざ探して来るラーメンファンも多い」(石川さん)という。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、ディナー=17時~22時30分。日曜・祝日定休。