出荷を迎えた鳥取県のスイカをPRするため、同県のキャラバン隊が6月24日、新橋経済新聞編集部などを訪れた。
東京モノレール駅自動改札に貼付された「鳥取すいか」のステッカー
今年のスイカは昨年度の平均より500グラム上がり、8.4キロの大玉。糖度は前年比と変わらず12度で「上々の仕上がり」(とっとり観光親善大使・谷本優子さん)。これまでスイカのブランドを産地別に分けていたが、今年から「鳥取すいか」で統一。ラッキョウに比べ低かったスイカ産地としても認知度向上を目指す。
スイカPRの一環として、6月13日からは東京モノレールともコラボを開始。モノレール全駅自動改札に、県マスコットキャラクター「トリピー」を配したスイカステッカーを貼付する。ステッカーには航空路線情報も挿入、羽田空港の利用促進・鳥取への増便対策も盛り込んだ。
このほか、今年は被災地へも配慮。鳥取JAの協力で、「鳥取すいか」500玉を被災地の学校や幼稚園などへ送る。「子どもたちに喜んでもらいたい」と、被災地専用のオリジナルパッケージは「ゲゲゲの鬼太郎」に。スイカと一緒に子どもたちへのメッセージも封入する予定で、現在アンテナショップなどで募集している。
都内での初売りは今月14日で、同県アンテナショップ「食のみやこ鳥取プラザ」(港区新橋2、TEL 03-5537-0575)では21日から販売を開始した。価格は、2L=3,400円、3L=3,600円。スイカの出荷は7月上旬にピークを迎え、同月中旬ごろまで楽しめる。
同県のスイカ出荷量は1万8,600トンで、全国4位。収穫されたスイカの約2割(3000トン)が都内へ出荷されるという。過去にはアラブ首長国連邦・ドバイへ輸出され、1玉約3万円の高値で現地の高級百貨店で販売されたこともあるという。