リゾートホテルなどを展開するサンザ(新宿区)は12月1日、新橋南側ガードそばにカプセルホテル「カプセルホテル 安心お宿」(港区新橋1)をオープンする。同社はバリをテーマにした複合エンターテインメント施設を手掛けるニュートン(新宿区)のグループ会社。
新築を一棟借り受けた建物は地下1階・地上7階建て、延べ床面積は約1077平方メートル。地階がジェットバス・寝湯・ミストサウナを備えた「癒しの湯」、2階が半個室とオープンスペース計26席のインターネットカフェ、3階~7階が176のカプセルタイプの客室。カフェの半個室はすべてマッサージチェアを導入する。
同ホテルでは、各個室に火災報知機、非常ベルを配備。貴重品ボックスは静脈認証式、客室入室はリストバンドでバーコード管理を行い、部外者の侵入を防止するなどセキュリティーにも注力した。
寝具は「カプセルホテルとしては日本初」(同社)という特注品のシモンズ製マットを全室に導入。各室とも19インチワイドのテレビモニターで300タイトルのビデオオンデマンドを視聴できる。7階は「VIPルーム」で、羽毛まくら、羽毛布団、高品質のヘッドホンなどを用意する。
サラリーマン層の利用を見込み、疲労や飲酒も意識。「ウエルカムドリンク」として「疲労回復や肝機能向上に良い」という伊豆の「ぐり茶」と梅干を無料で提供するほか、飲酒後の利用でも危険が少ないミストサウナの導入や牛乳(瓶入り、130円)の販売も行う。
利用料金は、基本宿泊プラン(15時~翌12時)=3,980円、同「VIPコース」=4,980円、深夜宿泊プラン(2時~12時)=2,980円、3コースから選べる「健康お休みプラン」=5時~21時/1,980円~2,980円、「癒しの湯」のみ=980円/2時間。
同社にとってカプセルホテルは新業態。「ホテル経営のノウハウを生かし、より稼働性を上げるというチャレンジ」と同社広報担当の岩瀬隆志さん。「学生やビジネスマン、終電を逃した人などに広く利用してもらえたら」とも。
オープンを記念して、チェックインの際に赤玉が出るとその場で宿泊料が無料になる抽選も予定する。男性専用。