鳥取県アンテナショップ「食のみやこ鳥取プラザ」(港区新橋2)で5月31日、届いたばかりの初物の生らっきょうを使った「らっきょう漬け無料講習会」が開催された。講習会には同県の平井伸治知事も参加、作付面積全国1位の県産らっきょうをPRした。
同県では、らっきょう漬けが家庭でも手作りされることが多い。同県東京本部職員の山本圭介さんも「自分で3キロ漬けている」と話す。同県のらっきょうは鳥取砂丘の砂地を利用して栽培され「砂丘らっきょう」と呼ばれる。砂丘独特の夏は60度、冬は氷点下にもなる厳しい環境が色の白い高品質のらっきょうを生み出すという。
この日の講師は同県職員で生活改良普及員を務める森本理恵さん。新物の「根付きらっきょう」の処理の方法を実演解説した後、既に鳥取で下処理された大量の「洗いらっきょう」を大鍋の熱湯へ投入。熱々のらっきょうを調味液に浸すと、会場となったアンテナショップ2階に甘酸っぱいにおいが充満した。
同ショップ店頭やサイトなどによる告知で集まった参加者は約30人。サイトで講習会を知ったという杉並区の女性は「らっきょうは大好きだが漬けるところは初めて見た。さっそく作ってみたい」とうれしそうに話した。銀座で鳥取食材を扱う飲食店を経営する尾崎さんは鳥取県出身。知人から聞いて勉強のため参加した」。
らっきょうは夏に種球を植え付け、5月下旬から6月上旬にかけて収穫される。講習会当日は鳥取県から直送された収穫したばかりのらっきょうが登場。平井知事も駆け付け、「砂丘らっきょうを食べれば新型インフルエンザにはかからない、とJAが言っている(笑)」などとらっきょうを熱く援護した。
営業時間は10時~20時(2階レストランのみ日曜・祝日定休)。生らっきょうの取り扱いは今月14日ごろまで。