永谷園(港区西新橋2)は、自社ウェブサイトでオンエアしている同社生姜部所属社員による「生姜部の歌」を同社商品のCMソングに起用することを決定した。
同社生姜部は、ショウガに対する知識と理解を深めることを目的に2007年12月発足した課外活動形式の社内クラブ。活動内容はショウガの研究・栽培、ショウガを使った料理の開発などで、同社のショウガを使用した商品の開発やPRに貢献する。15人の部員は各部署から任意の参加者を募ったという。顧問は同社の永谷泰次郎専務。
「生姜部の歌」は昨年9月、生姜部特設サイトのオープンに合わせて公開された。プロの指導が入っているものの、作詞作曲も同部部員が手掛け、歌も部員らが歌う。公開後の反響も「ゆるくていい」「かわいい」「耳に残る」などの声が寄せられた。中には「子どもが『しょうがしょうが』と変な歌を歌っているが、あれは何か」との声も。
「生姜部の歌」が流れるのは、同社の新商品で生姜飲料の「燃えろ生姜!生姜黒酢」「燃えろ生姜!生姜大豆」のCM。同CMには、特設サイト内の料理レシピ集に登場する「ショウくん」「ガリー」「ボー」「シンディ」のショウガキャラクターも「出演」する。
同社広報担当の石井智子さんによると、同社がショウガ商品を手掛けるようになったのは、働く女性が抱える問題の上位に「冷え」が挙げられたことから。「体を温めることで『冷え』を緩和できればと、ショウガに行き着いた」(石井さん)という。これまで「身近すぎてあまり深く知らなかった」(同)ため、企業として研究に取り組むことを決めた。
「生姜部の歌」は、同サイトからダウンロードが可能。同部部員で特設サイトにも登場する山田友紀子さんは「(さまざまな活動が)初めは恥ずかしかったが、お客様に喜んでいただけるのでやって良かった」と話す。
CMのオンエア開始は6月8日から。