「チョイ悪」に憧れるものの、そうはなれない30~40代の「普通のオヤジ」層をターゲットにした雑誌「新橋時間」が創刊した。発行元は、サブカルチャー系など独自性の高い出版物で知られるイーストプレス社(千代田区神田神保町1)。
4月24日に発行された創刊号では、大人の男性が最も身近に抱える悩みや気になる話題に直球で焦点を当てている。特集記事には「中年が、格差社会で蘇る方法」「大人の頭髪改造計画-髪はまだ生きている」、インタビュー記事「男たちの転機」には各界著名人の生き様を掲載するほか、うまいギョーザ店と写真付きギョーザレシピの紹介、ロードムービー的コラム「横須賀線で赤提灯を愛でる」など、新橋に生きるサラリーマンの心をとらえた記事が140ページにわたって盛り込まれている。
雑誌名の由来は「オヤジの聖地」とされる新橋から。編集長の川井和則さん(49)は、「『チョイ悪』なかっこいい中年は、実生活ではいるようでいない。おしゃれな中年がテーマの夢見る雑誌はあっても、等身大の中年男性に焦点を当てた雑誌はこれまであるようでなかった。僕自身は読者層より少し上の世代。だからかつて悩み、苦悩した体験なども生かし、人生の処世術を盛り込んでいけたら」と、創刊の経緯について話す。
次号以降については、「頭髪や健康などの肉体的なテーマ、精神面・経済面などのテーマを軸に、今後は新橋のローカル情報もどんどん取り入れていきたい。誌面の半分がローカルネタでもいいと考えている。新橋は面白い街。朝昼夜で生息層が様変わりする」(川井編集長)。読者からは、「新橋の大改造をしてほしい」などのリクエストもあるという。
発行部数は10万部。発行は不定期で、次号は7月下旬の予定。A4変形、140ページ。680円。
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