虎ノ門にある老舗カフェ「松屋珈琲店」(港区虎ノ門)が7月25日、カフェ営業時に出る廃材を使って文化服装学院(渋谷区)の学生たちと共同開発したアップサイクル品の販売を始めた。
まちづくり団体「Come on虎ノ門製作委員会」(港区虎ノ門1)が監修する企画の一環で、今回で3回目となる。同校ファッション流通高度専門士科の学生たちが、昨年同企画で考案されたロゴを用いて、同カフェから出る廃材料を使いアップサイクルしたオリジナル商品の開発を行った。
コラボ商品は、抽出した後の消臭効果を持つコーヒー豆かすを活用し、廃材の麻袋で包んだ消臭袋に加え、麻袋を活用した、一年を通して使えるカレンダー(700円)、麻袋の柄と同校から出た残り布をデザインとして取り入れたミトンにもなる鍋敷き(500円)、商品として販売できないロスコーヒー豆を使ったコースターの4点。1,000円以上の購入客を対象に、コースターと消臭袋をノベルティとして進呈する。なくなり次第終了。
店主の畔柳さんは「通常、ゴミとして廃棄してしまうコーヒー豆と麻袋を新しい形で商品として文化服装学院の学生が作り出してくれたことが非常にありがたい。商品を通してたくさんの方にコーヒーを楽しんでもらえて、松屋珈琲もいろいろな方に知ってもらえた。これからもこのような活動を続けていきたい」と話す。
企画に参加した学生の一人は「歴史あるコーヒー店の価値を尊重しつつ新たな価値を作ることはやりがいがあった。これからのアパレル業界に必要となるアップサイクルの過程を理解し、企画したことを今後の活動に生かしたい」と話す。
営業時間は8時30分~17時30分。土曜・日曜・祝日定休。