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新橋で創業85年を迎える酒店「市村商店」 戦時中焼け野原になるも営業継続

店頭で販売をする飯岡愛さん(左)と2代目社長(右)

店頭で販売をする飯岡愛さん(左)と2代目社長(右)

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 新橋の酒店「市村商店」(港区新橋5、TEL 03-3436-3235)が今年、創業85年を迎えた。

 1933(昭和8)年、親戚が神田で営んでいたという酒店で経験を積んだ1代目が新橋4丁目にオープンした同店。第2次世界大戦中、1代目が徴兵のため一時休業をしていた。その間に焼け野原になったが、1947(昭和22)年、新橋の知り合いから土地を譲り受け、現在の場所で再オープンした。現在の店長は3代目に当たる。

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 主な取扱商品は日本酒や焼酎。特に日本酒はさまざまな銘柄を利き酒しながら、現在も新しい商品を探しており、季節に合わせて選別しているという。同エリアの飲食店への卸販売をメインに行いながら、店頭販売とネット販売を行っている。

 店頭で販売を担当する飯岡愛さんは、「新橋で営業して85年を迎え、以前に比べると住人が少なくなり、人の出入りが激しい新橋で認知されるのはなかなか難しい。だが、1回来てもらえれば、その品数の多さに圧倒されると思う。特に日本酒好きの方ははまってくれるのではないか」と話す。「年に2回利き酒会を開催しているが、今後はもう少し回数を増やし、いろいろなところにも出展の機会を狙っていきたい」とも。

 市村利聡店長さんは「取り扱うお酒のおいしさは以前よりもずっと洗練されてきた。銘柄を選んで失敗することは以前よりも少なくなったと思う。おいしく楽しめるお酒の温度や、そのお酒に合った酒器、グラス、カクテルやソーダ割りを作るときのコツなど、ちょっとしたこだわりで、さらにおいしいお酒に化けるような方法をお客さんと一緒に考えてきたい」と話す。

 営業時間は10時~19時。土曜・日曜・祝日定休。