新橋・烏森神社(港区新橋2)で3月3日、恒例のひな祭り行事が行われ、女性参拝客に白酒が振る舞われた。
穏やかな天気となった今年の桃の節句、烏森神社にはひな祭り限定ピンクのご朱印を求め、朝6時から参拝客が授与所前に並び始めた。事前のメディアによる紹介の影響もあり、ご朱印をもらうための行列は参道を抜け、烏森通りから右回りに同神社の所在するブロックをぐるりと囲むような行列となった。当日のご朱印は800人限定だったため、整理券が配られ、10時には締め切られた。
列の最後尾に並んでいた、吉祥寺から来た30代の女性は「烏森神社のご朱印は持っているが、ひな祭り限定のご朱印は今回が初めて。行列の長さにびっくりした。数時間待つことになると思うが、せっかくなので並んでいたい」と話した。
当日の整理券をもらえなかった参拝客は、参拝証をもらって後日あらためてひな祭り限定のご朱印がもらえる手はずだったが、こちらも2000人を超える大行列となり、宮司やみこを含めスタッフ全員で対応に追われた。
宮司は「昨年も1000人ぐらいの参拝者が来られたが、今年は午前中ですでに3倍以上。来年は混雑が緩和されるようにもう少し工夫する」と苦笑いを見せた。
昼時と夕方には特設神酒所で、華やかな装束に身を包んだ禰宜(ねぎ)の山田さんとみこが「おめでとうございます」の声とともに女性参拝客に白酒を振る舞った。その横では同神社スタッフにより男性参拝客にも甘酒が振る舞われた。白酒を飲んだ女性には土産として伝統的な「本種ひなあられ」も進呈。同神社のマスコットキャラクター「こい吉くん」も参道入り口付近で、通行人に写真を撮られるなど、イベントの盛り上げに一役買った。