ニュー新橋ビル近くの桜田公園(生涯学習センターグラウンド、港区新橋3)で1月12日まで、震災復興と風評被害払しょくを目的とした「喜多方ふるさと観光物産展」が開催されている。主催は喜多方市観光交流課(福島県)。
同物産展は、SL広場で11月に行われた港区の商店連合会と全国の市町村をマッチングする「商店街と地方都市との交流物産展(通称「出会い系物産展」)で成立したもの。港区では、東日本大震災と福島第一原発事故発生に伴う被災地の復興支援のため、物産展開催を希望する被災地自治体などを対象に、港区立生涯学習センターグラウンドの無償提供や、開催時に使用するテントや発電機、投光機などの資機材の貸与を行うことを決定。喜多方市の物産展はこの第1弾となる。
出品アイテム数は、会津産農産物、喜多方ラーメン、会津産新米コシヒカリ、豆菓子、塗り箸、漆器など400点以上。試食のほか、塗り箸には無料で名入れのサービスも行う。会場で食べることのできる野菜や鶏肉、餅を煮込んだ会津の冬の郷土料理「つゆ餅」は100食分を用意。煮込んだ餅によって出るとろみが特徴の同料理は、雑煮としても正月以外にも食べるという。会場では観光情報も提供し、誘致を図る。
初日は途中で雨に見舞われるなどしたが、「予想を上回る多くの人が訪れてくれた」(喜多方市観光交流課の東海林さん)。参加した地元の企業・団体は、青果店、道の駅などの土産店、豆菓子店、漆器店、まちづくり喜多方など。東海林さんは「出会い系物産展で知り、即決した。非常にありがたい」と港区の支援を喜ぶ。「港区は2013年国体のなぎなたの開催地でもある。武士の街・会津はなぎなたと弓道の中心地。縁を感じる」とも。
港区では喜多方市の物産展を開催モデルとし、報告書と案内を各被災地へ送り利用を募る予定。同支援は3月末までを予定するが、「国などの動向を踏まえ、柔軟に対応する」という。
開催は18時まで。状況により延長も検討。