港区立御成門中学校(港区西新橋3)の生徒らが行っていた東関東大震災への募金活動の総額が、121万2,665円となっていたことがわかった。集まった募金は義援金として生徒代表により、日本赤十字社へ届けられた。
同校の3年生(当時)は3月11日の東関東大震災当日、卒業遠足で訪れていた東京ディズニーランドで地震に遭遇。園内の65人、園外入り口付近の45人が、引率の教員6人と共に一夜を過ごした。1・2年生(同)は地震が起きた際、「3年生を送る会」の準備中で、そのまま夜中まで自宅に帰れなかった生徒もいたという。同校でもプールの水があふれ、点検が行われるなど、実害を被った。
そういった体験から、3年生の生徒数名が「今回の大災害は他人事ではない」「日本中が協力し合い、一つにならなければいけないとき」「募金活動をしよう」と全校生徒に呼びかけた。「同じ体験をした地域の方々とも協力して、被災地を支援していきたい」と、港区の地区委員やPTAにも呼びかけ、一緒に募金活動を行うことになった。
街頭での募金活動には毎回80名近くが参加。発起人の生徒らは、卒業する同月18日までの3日間活動を行い、その後、バトンを受けた生徒会により2日間追加活動が行われた。同校の阿部明彦副校長は、「全体として、支援・復興への意識の向上と同時に、原発・地震への恐怖感も高まっている」といい、「結束も強まった」とも。