ロイヤルパーク汐留タワー(港区東新橋1)は6月1日、専用テレビ電話による中国語での案内サービス「チャイナデスク」を開設した。
同サービスは、同社が2008年から積極的に取り組んでいる中国人客への利便性向上の一環。テレビ電話はフロント脇に設置し、同サービス専用の「コンシェルジュ」がテレビ電話越しに対応するもの。運営はシーエムエー(静岡県浜松市)が行う。
同ホテルではビザ発給の解禁に伴い中国人客の利用が急増。広報担当者によると、「中国人の割合は全利用客の4割を占める外国人層の1割だが、伸び率は高く前年比で3倍」だという。このため同ホテルでは2008年から中国人スタッフを登用。現在ベルデスク、客室係、企画開発などの部門に就いている。
昨年は中国語サイトと中国の主要決済手段である「銀聯(ぎんれん)カード」の取り扱いを開始。今年4月には客室内での中国語テレビ番組「CCTV大富」の放送サービスも始めた。今回開設した「チャイナデスク」は、ほかのロイヤルパークに先駆けたサービスで、汐留タワー独自で展開するもの。
「『チャイナデスク』担当の『コンシェルジュ』は日本語も堪能な中国人。ホテル側とお客さまの橋渡し役としても期待している」と広報担当者。「これまでにすでに数回の利用があった。こうしたサービスがあると中国人のお客さまも安心する。数あるホテルの中から当ホテルを選択してもらえる可能性も増す」と期待を寄せる。
中国人に人気の銀座エリアに近い同ホテルでは、中国人向けサービスを充実させることで他のホテルとの差別化を図り、中国人利用客の拡大を狙う。今後は中国への営業展開なども強化する構え。