日本酒のアンテナショップ「名酒センター」(港区浜松町2、TEL 03-5405-4441)は5月29日、店舗と業態のリニューアルに伴うオープニングイベントを行い、新たな営業を開始した。同センターは改修後4月29日にプレオープンし、仮営業を始めていた。
運営は日本酒情報誌「月間ビミー」を発行するヤングマーケティング研究所(同)。日本酒の普及や小規模蔵元と酒販店を結ぶ目的に2000年6月に同センターを創業した。10周年の節目に当たる今年、「さらなる目的の遂行と、まだまだ日本酒に馴染みの薄い女性層を積極的に取り込みたい」(同社代表・武者英三さん)との理由から、ハードソフト両面の改装を試みた。
新店舗と業態のイメージは「カジュアルな日本酒界のスタバ」(同)。以前は下町風の立ち飲み店だった店舗は、女性客でも気軽に入店できそうな明るい色調のインテリアや間接照明を導入、全面改装した。改装作業は「デザイナーの知人の若者と一緒に、みんなで手伝った」という手作りで、3日間で行ったという。
店舗面積は20坪、定員は約30人。協賛する酒蔵は40社、常時80種以上の日本酒をそろえる。日本酒は1杯200円から。好みの日本酒3点のテイスティングセットは500円(一部の日本酒はプラス100円)。つまみメニューは「あん肝」「ホタルイカ」「ウニ」など。「今後は扱う酒蔵の地元の珍味を積極的に取り寄せていきたい」と同社広報担当の竹林ゆうこさん。
リニューアルに当たり、NPO法人「ウイメンズ日本酒会」と「学生日本酒研究会」にも意見を仰いだ。今後も両会とは運営を協賛していく構え。竹林さんは、「改装後カップル客が増えた。女性を誘って来店できる店になった」と喜ぶ。「酒販店の新しい業態開発という視点に立ち、販売と有料試飲が可能なスタンディングバー的な形態を模索していきたい。日本酒講座などのイベントも積極的に行う予定」とも。
営業時間は、月曜~金曜=11時~21時、土曜=15時~20時。第2土曜・第4土曜・日曜・祝日定休。