新橋SL広場でお父さんの目に涙-短編アニメ「象の背中」ミニライブ

若手コーラスグループ「JULEPS」。左からMegumiさん、Yutaさん、Naokiさん、Fumiyaさん

若手コーラスグループ「JULEPS」。左からMegumiさん、Yutaさん、Naokiさん、Fumiyaさん

  • 0

  •  

 新橋SL広場前の「ステージファロ」(港区新橋2、ファロシティビル2階)で6月19日夜、若手コーラスグループ「JULEPS(ジュレップス)」によるライブが行われた。2月27日にポニーキャニオンから発売された短編アニメDVD「続・象の背中~バトンタッチ~」のプロモーションの一環。

[広告]

 「象の背中」は2007年に作詞家、放送作家などで知られる秋元康さんのプロデュースで制作・発売された。「お父さんゾウ」の死をめぐる家族のきずなを、ほのぼのとしたせりふなしのアニメと歌だけで描いた作品は各種メディアに取り上げられ、「泣けるアニメ」として話題を呼んだ。同年にコンサートが開かれたSL広場では、仕事帰りの「お父さん」たちが立ち止まり涙する姿がテレビなどでも放送された。

 続編となる今作では、「お父さん」が天国に旅立った前作から10年後、結婚する娘とのきずなが描かれる。広場には開始予定の19時前から大勢が詰めかけ待機。ジュレップスが登場すると歓声と拍手が上がった。アニメの上映が始まると会場が静まり、一斉にスクリーンを見上げながら歌に聴き入った。曲は嫁ぐ日に贈る父の心を歌った「バトンタッチ」。

 物語も終盤に差しかかると見上げる人の目が涙で光りだし、終了すると温かい拍手が沸き起こった。司会者が結婚に関する質問を投げかけると、メンバーがそれぞれに「娘ができて結婚する時にはこの曲を歌ってあげたい」「結婚は人生のメーンイベント。不思議な力があると思う」「この物語のような幸せな家庭を作りたい」などコメントした。中には「ステージ上で言うのは初めてだが、実は3歳の娘がいる。(物語中の)回想シーンに3歳のころの娘ゾウが出る場面があるが、歌っていてグッとくる」と話すメンバーもおり、会場からは驚きの声も上がった。

 ステージでは前作の曲「旅立つ日~完全版」とともに前作も上映された。会場では開始前からDVDを買い求めるサラリーマンの姿なども見られ、若い女性や子どもに混じり「お父さん」世代の姿も目立った。

 都内で働くという柳田尚吾さんは「家族構成が(物語と)同じなので、娘が大きくなったときのことを考える」と話す。終了後にDVDを買い求めたという西田裕三さんは「まだ小さいが、孫娘がちょうどあの娘ゾウと重なる。家族の雰囲気もあんな感じなのでDVDをプレゼントしようと思った」と足早に家路を急いだ。

 DVDの内容は6分。価格は1,995円。特典として花嫁チャームキーホルダーとオリジナルデザインミニレターセットが付く。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース