ヨドバシカメラ秋葉原店(千代田区神田花岡町1)と梅田店(大阪市北区)の屋外ビジョンで5月1日から1カ月間、妖怪による時報が上映される。制作は新橋にアンテナショップを構える鳥取県東京本部で、時報と同時に同県のPRも行う。
時報に出演するのは、妖怪の「そっくりさん」として活躍するリアルこなきGさんと馬場裕加さん。二人はそれぞれ鳥取県境港市で行われた「妖怪そっくりコンテスト」の初代と三代優勝者で、日ごろから市や県の観光PRに「こなき爺」「鬼太郎」として協力している。
今回の映像は4月上旬、鳥取県東京本部で撮影された。映像は二人の掛け合いで構成されており、平日上映用の30秒バージョンと週末用の60秒バージョンの2種類。どちらも芸人歴の長いリアルこなきGさんの脚本と演出によるもの。上映が始まれば、初の「動いてしゃべる」リアル妖怪の姿が公に登場することになる。
内容は主に今月18日から始まった「砂像フェスティバル」と、第4回が迫る「妖怪そっくりコンテスト」のPRで、最後に「12時をお知らせします」と時報の告知を行う。上映は1日1回で、初日の放映は12時。以降、14時、21時の順にローテーションする。
ヨドバシビジョンでは1年前から多くの芸能人らによって時報が読まれてきた。これまでに登場した著名人ははるな愛、髭男爵、時東ぁみ、モーニング娘。などアイドルから芸人まで延べ150人。「旬のタレントや文化人が時報を読んだら面白いのでは」(バンテン)との発想から始まったもので、同ビジョンでしか見られないレアな映像が話題を呼んでいる。
リアルこなきGさんは、折しも鳥取県のアンテナショップ「食のみやこプラザ」(港区新橋2)を4月1日付けで「リストラ」になったばかり。「これを機に妖怪としての活動の幅が広がれば」と期待を寄せる。