ニュー新橋ビル内の「昭和ブックカフェ」（港区新橋2、TEL 03-6550-8718）が11月12日、オープンから5周年を迎えた。運営は「新橋大好き」（福井市）。

店主の鈴木清一さん

　昭和の漫画や写真集など約6000冊をそろえる同店。福井市出身の店主、鈴木清一さんは27歳で新橋に転勤し、仕事帰り飲食店や居酒屋に通ううちに街への愛着が深まり、「新橋で何かしたい」という思いから61歳の時に同店を開いたという。

　コロナ禍が落ち着きを見せ、パーティションを撤去。テーブル配置を見直して席数を増やしたほか、プロジェクターやカラオケ設備を導入した。開業当初はテレワーク利用が中心だったが、現在は昭和の本を楽しむ人、勉強会や交流会など団体での利用も増えているという。

　本棚には鈴木さんがもともと集めていた漫画を中心とする開業時からのセレクトに加え、映画パンフレットや写真集なども増やした。絶版となり入手困難な作品や昭和アイドル、スポーツ選手の資料なども並べる。

　料金は、フリードリンク付きで1時間＝500円、以降15分ごとに100円。一日利用は1,600円。ビール（700円）などアルコール類や、お菓子・おつまみ（100円～）もそろえる。団体利用向けには、勉強会利用料に懇親会の飲み放題と手作り料理を組み合わせたプランも用意する。

　鈴木さんは「約40年にわたり新橋の街と関わり、商店会にも参加してきた。新橋は若い人から年配の方まで、どの世代でも場違いにならない懐の深い街。当店も、新橋らしく誰でもふらっと立ち寄れて、本や酒をきっかけに語り合える場でありたい。自分の基準で選んだ『昭和の本棚』を面白がってくれる人たちと一緒に、この場所を育てていければ」と話す。

　営業時間は、平日＝9時30分～23時、土曜・祝日＝12時～20時。日曜定休。