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虎ノ門で防災フェス 料理&お笑い企画、オリジナル防災ノート配布も

虎ノ門で防災フェス 料理&お笑い企画、オリジナル防災ノート配布も

虎ノ門で防災フェス 料理&お笑い企画、オリジナル防災ノート配布も

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 防災イベント「PINPOINT BOSAI TORANOMON(ピンポイント防災)」が11月7日、西桜公園(港区虎ノ門1)で開催された。主催は、虎ノ門一丁目琴平町会、桜川町会。

「街歩き」の様子

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 2023年から続く同イベント。オフィスビルが集積する虎ノ門エリアを舞台に、「その場所ならではの備え」を考えることを目的にしている。これまで、ステージ企画や消防署職員による防災講話、かまどベンチを使った炊き出し企画、お笑い芸人によるライブなどを通じて、楽しみながら都市型災害への備えを学ぶ場をつくってきた。

 3回目となる今年は、「ダイナックス都市環境研究所」「西松建設」「東京カップ」(以上港区)、「清和綜合建物」(千代田区)、「都市再生機構(UR)」(横浜市)など15社が協賛。前後半の二部構成で開催され、前半は街歩きを行い、約40人が参加した。芝消防署職員や消防団員の案内で、街中にある公衆電話やAED、消火器、消火栓などの設置場所を確認。消火器やAEDの操作体験も行った。

 後半はステージに東京消防庁芝消防署の署長や職員が登壇し、能登半島地震での活動映像も交えながら、初期消火の重要性や家庭用消火器の普及、日頃からの備えを呼びかけた。

 お笑い企画「虎笑門(とらえもん)」では、お笑いコンビの三拍子とハラハシモト、トリオのアベコベ山脈が来場。会場内に設置した機器で来場者の笑顔を計測し、もっとも「笑顔度」が高かった組を決める企画で、ハラハシモトが初優勝を飾った。

 会場では、かまどベンチを使った料理対決企画「TAKIDASHI GRAND-PRIX 2025(炊き出しワングランプリ)」も行った。地元店舗が提供する料理を地元企業チームがかまどベンチで温め、ダイニングバー「Come Back」、クジラ料理専門店「鯨の胃袋」、キッチンカー「ハレトラ屋台」の3店が参加。来場者の投票により、「鯨の胃袋」がグランプリに選ばれた。

 「トヨタモビリティ東京 虎ノ門店」による、電気自動車の外部給電機能を活用した非常時電源デモンストレーションも行った。同社が扱う「クラウン スポーツ PHEV」を会場に展示し、車両から給電した電力で電気ポットやトースターを動かす体験コーナーを用意した。起震車体験や防災グッズ紹介コーナーも設け、来場者は実際に体験しながら防災を学んだ。参加者には、「虎ノ門きや」の煎餅や簡易トイレなどを同封した、中央日本土地建物製作のオリジナル防災ノートが配られた。

 虎ノ門一丁目琴平町会の古澤正夫会長は「芝消防署の協力を得て初めて行った街歩きは、当初の想定を超える人たちが参加してくれてうれしかった。初参加の企業も見られ、新たなつながりが生まれた。ステージでは、3年連続でMCを務めてくれた三拍子があうんの呼吸で場を盛り上げてくれた。二部構成によって、企業・住民・消防署が一緒に動く『一体感』が生まれたことが何よりも大きな成果だった」と話す。

 桜川町会の林眞佐男会長は「天候に恵まれ、大きなトラブルなく無事に終えられたことがまずありがたかった。年々、運営スタッフや協力者が増え、支え手が広がっていると感じている。一般来場者だけでなく、周辺で働くワーカーや防災担当者など多様な層が参加するようになり、イベントの認知度が高まってきた。炊き出し企画はどのメニューも好評で、投票結果も僅差になるほどレベルが高く、来場者が楽しみながら参加してくれたと思う。来年はさらに良い形を目指して行いたい」と話す。

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