
体験型イベント「港区愛宕三之部・四之部合同防災訓練」が9月9日、西新橋の「南桜公園」(港区西新橋2)で行われた。
「愛宕四之部町会連合会」と「愛宕三之部防災会連合会」が主催し、毎年「救急の日」の同日に行うイベント。防災に関する展示や実演のほか、体験ブースを用意する。
今年は約2000人が参加。会場には約10ブースが設けられ、AEDや三角巾を用いた応急救護訓練や、171を利用した「災害用伝言ダイヤル」体験のほか、初期消火訓練、屋内消火栓取り扱い訓練、ロープ結索・手作り防災グッズ講習、起震車による地震体験、防災に関する映像資料視聴などを行った。
展示コーナーでは、災害用マンホールトイレの展示のほか、警察署や消防署、消防団、区による展示および防災用品の紹介や配布も行われた。
はしご車を使った救出訓練も実施。隣接ビルの火災を想定し、はしごを伸ばして先端の救助かごを屋上に寄せ、要救助者を乗せて安全確認の後、地上までゆっくり下降させて引き渡す一連の手順を披露した。
冒頭と終わりには、両連合会の会長があいさつ。愛宕警察署や芝消防署関係者も登壇した。
今回初めて参加したという20代の女性は「屋内消火栓体験では水圧の強さに驚いた。正しい手順や体の支え方を知らないと、いざというときに使えないと実感した。自宅では備えを意識していたが、職場では『誰かがやってくれる』とつい思いがち。今回を機に、職場でも主体的に備えたい」と話した。