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東京メトロ新橋駅に存在する「幻のホーム」活用アイデア公募

デザインコンペの対象となる新橋駅「幻のホーム」

デザインコンペの対象となる新橋駅「幻のホーム」

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 東京メトロが現在、新橋駅に存在する「幻のホーム」の活用アイデアを募集している。

幻のホーム内で説明を聞く応募者。80名が参加した。

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 幻のホームとは、戦前に新橋~渋谷間を運営していた東京高速鉄道の新橋駅ホーム。当時は新橋~浅草間を運営していた東京地下鉄道と並列して新橋駅が存在していたが、両社間での直通運転の協議により、東京高速鉄道側の新橋駅ホームは閉鎖された。

 同ホームが使われたのは数か月のみで、現在も壁面にタイルで描かれた右横書きの駅名やアーチ形の柱などが当時のまま残されているという。

 同ホームは現在一般公開されることは無いが、今回のコンペ参加者の中から希望者に限定して説明会と見学会が実施された。建築事務所に勤めている80代の男性は「昭和33年から新橋駅を利用していたので、思い入れがある。幻のホームを利用する企画は夢があるので、普段からこうしたいと考えていることを図面にしてみたい。」と意気込みを話す。

 東京メトロによる今回の公募は、銀座線全駅をリニューアルするためのデザインコンペの第4弾。2017年に迎える同社の銀座線開業90周年を見据えた企画となる。今回は「駅デザイン部門」と「幻のホーム活用アイデア部門」の2部門を設けている。「駅デザイン部門」は新橋、溜池山王、赤坂見附の3駅のデザイン、「幻のホーム活用アイデア部門」は、新橋駅「幻のホーム」の空間活用方法についてアイデアを募集する。

 東京メトロ広報部の志田さんは「駅デザイン部門は、ビジネスパーソンの1日、地下鉄の1日をキーワードに、幻のホーム部門は、銀座線や東京メトロの歴史に触れて、斬新でユニークなアイデアをお待ちしている」と応募を呼び掛ける。

 登録受付期間は2015年12月22日17時まで。提出期限は2016年1月6日正午まで。優秀な作品には賞金や賞品を用意する。

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