浜離宮「大茶会」開催迫る-震災被害の「芳梅亭」も復旧

外国人にも人気の大茶会が今年も間もなく開催される(写真=昨年の様子)

外国人にも人気の大茶会が今年も間もなく開催される(写真=昨年の様子)

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 浜離宮恩賜庭園(中央区浜離宮庭園1)で10月13日・14日、「東京大茶会」が開催される。主催は東京都と東京都歴史文化財団、東京発・伝統 WA 感動実行委員会。

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 開催は今年で5回目。昨年は「江戸東京たてもの園」(小金井市)との2会場合わせ、計 4 日間で約 13,500 人が来園。第1回からの累計来園者数は 6万人を超える。今年も浜離宮に先駆け、「江戸東京たてもの園」で同月7日・8日に茶会を開催する。

 いずれの会場も茶席ははがきによる事前申込制で、当日は野だての参加が可能。今回浜離宮恩賜庭園では、昨年震災による被害で使用できなかった「芳梅亭」も修繕が完了。「中島の御茶屋」と共に茶席に使用される。

 当日参加が可能な野だては、「中の橋」たもと3カ所で開かれる。野だては1回30人程度。そのほか、子ども向けの「茶道はじめて体験」、外国人のために英語で茶道の歴史や基本作法を解説する「イングリッシュ野だて」、都内の高校生が運営する「高校生野だて」(以上300円)なども予定。野だては、いずれも茶菓子が付く。チケットは当日販売。

 会場では、とび職人に伝承された江戸庶民の文化を反映する「木やり唄」を歌い練り歩く「木やり」をはじめ、尺八・筝(そう)曲などの邦楽演奏や日本舞踊などの伝統芸能ステージ、400年の歴史を持つという傘回しなどの大衆芸能、その場で和風の似顔絵を描いてもらえる「江戸錦似顔絵」、伝統的な小物を販売する「伝統文化市」、おいしい日本茶の入れ方などを紹介する。

 今年は並行して、「緑の風がふきぬける東京」をテーマにした「第29回全国都市緑化フェアTOKYO」も開催中。江戸園芸植物「盆栽」「万年青(おもと)」「菊」その他古典植物を一堂に集めて展示しているほか、推定樹齢550年の「徳川第三代将軍家光公遺愛の松」(宮内庁所蔵)や、1本の台木に100品種以上の菊を接いだ「百種接分菊」など、貴重な園芸品も見ることができる。

 開催時間は9時30分~16時30分。浜離宮庭園の開園時間は9時~17時(最終入園は 16時30分まで)。入園料は、一般=300円、65歳以上=150円、小学生以下と都内在住・在学中学生は無料。

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