東北地方太平洋沖地震発生後初の平日を迎えた新橋では、臨時休業や時間短縮で営業する店舗が多く見られ、大みそか並みの静けさに包まれた。
JR新橋駅では輪番停電の影響によるダイヤの乱れや運行停止を懸念し、アナウンスで早めの帰宅を呼び掛けた。SL広場前の場外車券売り場「ラ・ピスタ新橋」(港区新橋2)は、地震の翌日12日から18日まで臨時休業を決めた。
ニュー新橋ビル(新橋2)では節電のため、営業時間を23時までに短縮。同時に正面ホールの世界最大級という108V型の液晶ビジョンと2台の案内用タッチパネルの電源を終日落とした。3月末で閉店を予定していた同ビル1階のいわき市アンテナショップ「いわき・ら・ら」は、震災当日に閉店したことが分かった。この日は残ったスタッフによる撤収作業が行われた。
フォレスタ虎ノ門(虎ノ門1)の「森カフェ」では一部照明やBGMを停止。ランチの食べ放題も当面自粛することを発表した。ホテルオークラ東京(虎ノ門2)では震災後から連休明けまで、一部のイベントを除き中止を決定した。
このほか、駅構内のデジタルサイネージも消され、個人商店なども断水や節電、電車の運行停止などの理由で多くが休業。駅付近の商業ビルや地元の飲食店街は「シャッター街」と化した。