
「新正堂」(港区新橋4、TEL 03-3431-2512)が10月、自社商品の「切腹最中」をモチーフにしたカプセルトイの販売を始めた。
1912(大正元)年、奥州一之関藩・田村右京太夫上屋敷(通称=田村邸)跡地内に創業した同店。田村邸が忠臣蔵の発端となった播州赤穂藩主・浅野内匠頭(たくみのかみ)長矩候切腹の地であることから、1990(平成2)年に「切腹最中」の販売を始めた。以降、缶バッジやボールペンなど関連グッズも展開してきた。
今回のカプセルトイは、グッズ企画・製造を手がける「ブシロードクリエイティブ」(中野区)が商品化。「つぶあん(ゴールド)」「つぶあん(感謝最中)」「つぶあん(切腹最中)」「こしあん(レモン)」「こしあん(抹茶)」の5種類を用意した。店頭での発売と同時に、全国189カ所のカプセルトイ売り場にも設置した。
店主の渡辺仁久さんは「販売開始直後は行列ができた日もあった。長年利用いただいている人たちには遊びとして楽しんでほしい。この企画をきっかけに『切腹最中』を初めて知る人が現れたらうれしい」と話す。「トイ好きの新橋のビジネスマンをはじめ、多くの人たちに届けられるよう、今後もトイ化には挑戦したい」とも。
価格は1個400円。営業時間は9時~19時(土曜は17時まで)。日曜・祝日定休。