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神谷町・光明寺で音と食のイベント バンドネオン奏者らが演奏披露

演奏の様子

演奏の様子

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 「MOONRISE SHOKU-ON(ムーンライズ・ショクオン) 和の饗宴(しょくえん) 音と食と語りの夕べ」が11月15日、光明寺(港区虎ノ門3)で開催された。

バンドネオンを演奏する三浦一馬さん

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 音楽ライブと精進料理を組み合わせた同イベント。1212年創建と伝わる同寺院ではこれまで、音楽会やヨガ教室など仏教に関わる文化活動などさまざまな試みを行ってきた。

 主催は「Moon」(渋谷区)、「なか道」(台東区)。「Moon」が、音楽を軸に食・伝統文化・ファッション・映像・テクノロジーなど多分野とコラボレーションしながら「オールジャパンの力」で日本の美と才能を、世界に発信していくことを目指すプロジェクト「MOONRISE」の一環として企画した。

 当日は「Moon」取締役の渡邉直さんと、緑泉寺(台東区)住職で精進料理の研究や発信に取り組む青江覚峰さんが対談を行い、「音楽と食の親和性」、祈り・音・食事が一体となって文化を育んできた歴史などについて話した。

 境内本堂では、バンドネオン奏者の三浦一馬さん、バイオリニストの関朋岳さん、ピアニストの大野凛さんが、約40分にわたりクラシックなどさまざまな曲を披露した。

 会場では、青江さんが精進料理を手がけた弁当が提供された。弁当には「精進ちらしずし」「なすの揚げびたし」「きのこのグリル海苔あえ」「高野豆腐から揚げ」「松葉ぎんなん」「フルーツ醍醐(だいご)」などが並び、参加者が野菜や豆類を中心にした秋の味覚を楽しんだ。

 日本酒コーナーでは、日本スローフード協会メンバーが立ち上げた「SLOW SAKE(スローサケ)」が、神奈川県産「いづみ橋」、宮城県産「一ノ蔵」、広島県産「龍勢」、福岡県産「杜の蔵」の4銘柄飲み比べセットを提供した。

 「Moon」社長の大澤明恵さんは「『食』という誰もが毎日向き合う文化と組み合わせることで、より広い層に音楽や演奏家の魅力を届けられるのではないかと思ったのがはじまり。『勉強になった』『楽しかった』という声を多くいただき、よりエンタメ性を高めて磨き込めば、世界に発信できると確信した」と話す。

 渡邉さんは「シェフと演奏家はどちらも歴史や地域性を背負ったクリエーターで、食と音楽はすごく近い領域だと思っていた。『普段と違って面白そうだったからすぐ申し込んだ』という音楽側のお客さんもいれば、『音楽と食がこんなに合うとは思わなかった』という食関連のお客さんがいたことが一番うれしかった。これを機にプロジェクトを広げていきたい」と話す。

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