東京ガス業務用厨房(ちゅうぼう)ショールーム(港区東新橋2)で3月24日、「いしかわの発酵文化と食を彩る伝統工芸品のおもてなし商談会」が開催された。主催は石川県商工会連合会と石川県下20商工会。
石川県ならではの商品を扱う企業と首都圏のバイヤーによる商談の様子
同連合会の田上会長は「北陸新幹線が開業し、首都圏へのアクセス時間がぐんと縮まったことを機に、さらに石川の味や技に触れてほしい。東京の方に知られていない魅力がまだまだたくさんある」と話した。
石川県は微生物の活動に適した風土を持つことから世界でも珍しい発酵食品が作られ、食文化に華を添える九谷焼や山中漆器などの伝統工芸品なども有名。同商談会では食品部門で17社、工芸品部門で5社がブースを設け、首都圏の企業との商談でにぎわいを見せた。イベントへの出展は今回が初めてという、レストラン「ミントレイノ」の高田さんは「自家製ハーブと能登の塩で焼き、さくらのチップでスモークしたハーブチキンが自慢の一品。テークアウトもできるようにした」と試食品を振る舞いながらアピールした。
加賀料理人として名高い「銭屋」主人の高木シェフによる、石川の発酵食品を使った料理の実演と試食会も行われた。料理実演は2部構成で、13時の実演では「治部煮(じぶに)」を石川の漆器に、15時の実演では「鯛と蕪(かぶ)の炊き合わせ いしり風味」を九谷焼に盛り付け、来場者の目と舌を魅了した。
同商談会に併せて現在、物産展「石川の味と技のおもてなし展」が日本橋三越本店(中央区日本橋室町1)で催されている。今月30日まで。