新橋の飲食店に防災豆知識が書かれた「みまもりレシート」導入

Relish Works Delicatessenで実際に使われているレシート

Relish Works Delicatessenで実際に使われているレシート

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 新橋の洋風総菜店兼レストラン「Relish Works Delicatessen(レリッシュ ワークス デリカテッセン)」(港区新橋1、TEL 03-6268-8788)で現在、レシートの裏に防災豆知識が書かれた「みまもりレシート」が導入されている。

100種類の防災豆知識の一例

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 日常から防災について触れることによって、生活者の防災意識の向上を狙おうと広告会社「ステッチ」(千代田区)が企画・開発した同レシート。普段は使われていないレシートの裏面を利用し、防災に関する豆知識を印刷している。

 同プロジェクトを企画した三冨敬太さんは「どこかで災害が起きる度に『自分たちも被災する可能性があるから、何か準備しなければ』と思うが、時間がたつにつれ『災害が起きるのはしばらく先か、別の地域だろう』と意識が薄れてしまう。そんな私たちのようなめんどくさがり屋の人たちに向けて、防災意識をそっと刺激し、心掛けのきっかけをつくろうとチームでアイデアを出した」と話す。

 静岡大学防災総合センターセンター長の岩田孝仁教授監修の下、防災の豆知識を作成。現在、店舗で使われているレシートには、地震や大雨・台風などの災害時に、百貨店・コンビニ・スーパーなどの店舗にいる場合や、川の近くなどにいる場合などのシチュエーション分けしたもの、今すぐにできることや知っておくべきことなど、100種類の豆知識を印刷している。

 昨年12月18日~2018年2月26日にクラウドファンディングで50万2,000円を集め、プロダクトを500個生産。現在、サンプリング先を検討している。

 同店のほかに、茅場町のカフェ「Sunday Morning Coffee」や、市ヶ谷の防災グッズ・防災用品店「セイショップ」などでも導入されている。

 今後、企業や各店舗に向け、CSR効果を狙ったサービスも展開していくという。

 同プロジェクトチームのみなさんは「最初は1枚のレシートの裏面に記載されている『小さな防災』の情報だが、多くの人々に回数を重ねて閲覧されることで、私たちを守る『大事な防災』になると信じている」と話す。「本プロダクトを通して、被災時の被害者数を少しでも減らしていければ」とも。

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