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東京メトロ・霞ヶ関駅構内にリンゴの自販機-売り上げ好調

完売になるほど販売が好調のカットリンゴの自動販売機。バナナの自動販売機からヒントを得たという

完売になるほど販売が好調のカットリンゴの自動販売機。バナナの自動販売機からヒントを得たという

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 東京メトロ・丸の内線の霞ヶ関駅(千代田区霞ヶ関2)に設置された、「リンゴの自動販売機」の売り上げが好調だ。

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 同自販機は「日本初のカットリンゴの自動販売機」として、1月19日に設置されたもの。場所は同駅日比谷公園方改札B1a出口付近。リンゴは青森県産で、商品名は「フルーツポーションリンゴ」。くし型にカットされたリンゴが半個分ずつ袋詰めにされている。1袋190円で、「皮付き」と「皮なし」から選べる。

 同商品を開発したのは青果物専門商社MVM商事(兵庫県神戸市)。リンゴはカット面が空気に触れると含有成分のポリフェノールが酸化し変色する。同社ではビタミンCを含んだ水に漬けることでその問題を解消した。賞味期限は11日。リンゴの品種は「その時に在庫する最も適したものを使用する」もので、現在は昨年秋に収穫されたサンフジ。

 同社にとっても自販機での販売は初の試み。「これまではコンビニ、ホテルバイキング、学校給食などに卸していた。昨年の『バナナの自販機』をヒントに商品化したが、当初の予想を上回る売り上げ」(同社東京オフィス・中川さん)と喜ぶ。「気温の下がる冬場は果物の消費が落ちるもの。その冬場で好調なので、春夏秋は期待できる」。

 利用者は、若いOLからビジネスマン、年配者まで幅広い層。「皮付き」「皮なし」の人気は全ての層で五分五分という。中川さんは「恐らく見た目がきれいであることと、皮にポリフェノールなどの栄養素が多く含まれているという知識の浸透ではないか」と分析する。

 場所柄、週末の売り上げは期待できないが、設置からしばらくは珍しさもあり完売が続いたという。「現在は落ち着いたが、それでも7割以上の売れ行き」と中川さん。東京メトロ広報室の山本さんも「思った以上の売れ行き。今後は様子を見ながら他の駅にも設置する方向で検討している」と話す。

MVMでは当面商品をリンゴに絞り、首都圏を中心に自販機設置を拡大する構え。

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