新橋「根室食堂」が焼肉店オープン-根室牛一頭買いで低価格実現

従来の店舗同様、壁に手書きのメニューを貼った活気ある店内。根室牛一頭買いのため、少ない部位は早い者勝ちの限定メニュー

従来の店舗同様、壁に手書きのメニューを貼った活気ある店内。根室牛一頭買いのため、少ない部位は早い者勝ちの限定メニュー

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 北海道の魚介類をメーンに提供する立ち飲み店「北海道海鮮問屋 根室食堂」新橋店(港区新橋2)4階に2月1日、根室牛を使用した新業態の焼肉店「北海道焼肉屋 根室食堂」(TEL 03-3571-3360)がオープンした。

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 新橋店ではこれまで、根室から直送する新鮮な魚介類を使った料理を提供してきたが、今回は同市別海町産の根室牛を使用した焼肉業態の展開に着手した。根室牛が市場に流通するのは初めてだという。同店では一頭買いにより低価格での提供を実現、チルドで直送することで新鮮な状態で提供する。店舗面積は13坪で、座席33席と10人程度の立ち飲みスペースを設けた。

 メーンは卓上のジンギスカン鍋で焼く焼き肉。「カルビ」「ロース」(各780円)、「上カルビ」「上ロース」(各980円)、「ホルモン」(580円)などのほか、量の少ない部位「ハラミ」「牛タン」(各780円)、「心臓」(580円)、「ヒレ」(1,250円)、「サガリ」(980円)などは限定メニューとして提供する。1人前は、最低でも平均的な量の2倍近くある170グラム以上を盛りつける。同店では新鮮な鹿肉も仕入れている。「鹿肉ロース」(780円)、「鹿肉タタキ」(580円)など、臭みのまったくない肉は人気だという。こんぶ塩やみそダレなどを用意するが、花咲ガニの足を加えて熟成した自家製ケジャンだれは「特におすすめ」(同店)。

 当初は今年9月のオープンを予定していたが、同店のテレビ取材などさまざまな要因が重なり、わずか2週間ほどの準備期間を経て開店に踏み切った。牛を食材に選んだのは、オーナーの平山徳治さんが環境の変化で水揚げが減っている根室の現実を目の当たりにしたことがきっかけ。「魚だけではない根室の魅力を伝えたい」と感じたという。平山さんは「新橋店には道玄坂店や宮益坂店にはない立地の魅力がある。駅に向かう人が皆、ビルを見上げてくれるという好条件で焼肉業態を始めたかった」と振り返る。「新橋のお客さまは率直な意見をくださるので、人材育成の財源となる。この店をお客さまを含めた皆で作りたい」とも。

 地下1階で営業している定食店「東根室食堂」は今月1日より立ち食いずし業態に転換し、全時間帯での集客を強化している。今後は標津、中標津の牛や農産物も取り入れ、根室牛をメーンにした焼肉業態を展開していく予定。

 営業時間は17時~翌1時。

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